島の東側、愛子岳の麓に私たちの茶畑があります。
ここは、寒暖の差があり晴れている日が続けば朝霧が美しいところです。
八万寿茶園では、開園当初から無農薬、有機栽培を実践しており、2001年に
茶工場を含む茶園全域にわたって有機JAS認定を取得しました。
お茶の栽培、製造、販売まで責任をもって力を注いでいます。
大量生産しない、限られた量のお茶だから、目と手と心が行き届くのです。
夏盛りの草取り、草刈。蓑虫が発生した場所は1つ1つ手で取り除きます。
そして、茶畑に飛んできた杉や雑木の枯れ葉取り、山野草を畝間に敷きこみます。
北西の風が吹く冷たい冬を過ごし、早ければ3月末より一番茶の茶摘みが始ります。
茶畑では食物連鎖による自然の循環があります。虫や鳥たちの声が響き生物の多様性を感じることが出来ます。
土壌は耕さず、土中の微生物は有機物を分解し柔らかい土を作ってくれます。
銘水を育む屋久島の雨は、この島に住む人や植物にとっても恵みの雨です。
屋久島という唯一無二の奇跡的なバランスによりお茶作りに適した環境があります。
そして、そこで育つ茶樹もその循環の一部となり「屋久島茶」という地域に根付いた産業へと成長しています。
屋久島の自然を思い浮かべながら、茶樹の素朴な滋味あふれるお茶をお楽しみいただければ幸いです。