八万寿茶園について

自然の賛歌あふれる無農薬茶園

自然の賛歌あふれる
無農薬茶園

八万寿茶園は、世界自然遺産の島・屋久島にある茶園です。私たちは開園当初から無農薬、有機栽培を実践しており、2001年に茶工場を含む茶園全域にわたって有機JAS認定を取得しました。

お茶の栽培、製造、販売まで一貫して自園で行い、責任をもって力を注いでいます。大量生産しない、限られた量のお茶だから、目と手と心が行き届くのです。

八万寿茶園のお茶は、森の木々のように逞しく育ちます。夏盛りには草取り、草刈り。蓑虫が発生した場所は一つ一つ手で取り除きます。茶畑に飛んできた杉や雑木の枯れ葉は取り、一部畑に山野草を畝間に敷きこみます。

茶畑では食物連鎖による自然の循環があります。虫や鳥たちの声が響き、生物の多様性を感じることが出来ます。土壌は耕さず、土中の微生物は有機物を分解し柔らかい土を作ってくれます。銘水を育む屋久島の雨は、この島に住む人や植物にとっても恵みの雨です。

屋久島という唯一無二の奇跡的なバランスによりお茶作りに適した環境があります。そして、そこで育つ茶樹もその循環の一部となり「屋久島茶」という地域に根付いた産業へと成長しています。

屋久島の自然を思い浮かべながら、茶樹の素朴な滋味あふれるお茶をお楽しみいただければ幸いです。

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八万寿茶園の4つの約束言い訳をしない
正直なものづくり

  • 1

    すべての茶畑での無農薬栽培

    八万寿茶園の茶畑は、葉にも土にも農薬が含まれておらず、周囲に田畑がないため、風に乗って農薬が飛んでくる心配も全くありません。有機JAS認定。

  • 2

    希少性の高いお茶の自園自製販売

    お茶の栽培、製造、販売まで一貫して八万寿茶園で行っています。大量生産しない、限られた量のお茶だから、目と手と心が行き届くのです。

  • 3

    自然肥料のみを使用

    化学肥料を一切使わずに、島の一次産業の循環の中で生まれる堆肥を使用しています。 一部畑では無肥料で自然栽培を実践しています。

  • 4

    日本で一番早い走り新茶

    温暖な屋久島の気候を活かして、3月末から4月上旬に一番茶の収穫を行っています。 鹿児島南部で栽培される早稲品種「くりたわせ」は煎茶、紅茶でも人気の品種となっています。

“一客一亭”の精神を込めて
本当に良いものだけをお届けします

“一客一亭”の精神を込めて
本当に良いものだけを
お届けします

八万寿では“一客一亭”という考え方を大切にしています。そもそも一客一亭とは、亭主と一人の客だけで行う始終差し向かいの緊密な茶事をいいます。このように、私たちは誠意を持って全身全霊で一人ひとりのお客さまに向き合い、心が通わせられるような温かい関係を作りたいと思っています。

屋久の御岳おろかにみるな、金の蔵よりゃなお宝」という歌が屋久島にはあります。これは深い森が創りだす無限大の恵みに私たちが感謝していることを歌ったものです。屋久島には太古から変わらぬもの、ごくごく当たり前のことを大切にする思想があります。それは八万寿茶園も同じです。微力ながらも皆さまが環境世紀・21世紀を心豊かに、あふれる笑顔で過ごせるよう、私たちはこれからも夢を追い続けます。

茶の木についた虫を食べる、虫がいて、その虫を食べる鳥がいて…。 完全なる食物連鎖が成り立つ屋久島から、安全で皆さんから喜んでいただける商品をお届けすることを八万寿茶園は願ってやみません。

人と自然の宝の島、屋久島

命の島、神々の島、森の島、神秘の島。本土最南端から南へ60kmのところに位置する屋久島は、屋久杉を象徴とする森厳な大自然を誇ります。1993年には世界自然遺産に登録されました。

九州最高峰の宮之浦岳をはじめとした洋上のアルプス。亜熱帯から亜寒帯までの植物分布。美しく厳しい生命の循環。月に35日雨が降るといわれる豊富な雨量。かつて南方航路の遣唐使は、大陸へ向かう途中で必ず屋久島に立ち寄り水を汲んだと記録に残されています。

屋久島に暮らす人々は山に畏敬の念を抱き、その恩恵に感謝し生活しています。屋久島は、人と自然の宝の島でもあるのです。

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八万寿茶園の成り立ち

柴 八代志、渡辺万吉、久留島寿志。

ともに1948年、屋久島に生まれた屋久島高校の同級生です。実は、八万寿という名前は、彼ら三人の名前から頭文字を一つずつとって組み合わせたものなのです。

八・万・寿の三人は、屋久島高校を卒業し、いずれも島外で5年ほど都会生活を 送った後、帰郷、再会します。屋久島で何年かをすごす中で、夢と誇りをもち 三人が力を合わせて打ち込める素晴らしい仕事がないか、模索します。そんな彼らの耳に、屋久島がお茶づくりに最適な土地であるという話が 入ってきました。

1985年5月、島外の茶業地の視察から帰った三人は、具体的な準備に取りかかります。土地探し。資金づくり。技術の習得。三人は役割を分担し、力を合わせて 事に当たりました。汗と涙の日々はすぎ、有限会社屋久島八万寿茶園を設立。旧上屋久町長峰の地に12町歩の農地を取得します。

その間に磨かれた茶の栽培技術、そして茶の文化を屋久島茶に注ぎ込み、どこにもない本物のお茶をつくろうというのですから、並大抵の熱意と努力では実現できないことでしょう。彼らの夢、屋久島茶が今や、少量ながらも皆さまの口に届けられるに至った理由には、屋久島という大自然の力はやはり外せないものとなっています。

品よく手入れされた現在の八万寿の茶園は、10数年前には、原野でした。開墾した畑の土は、踏めばフカッと吸い込まれるように柔らかく、たっぷりと水を含みます。この地に植えられた苗木は大地にしっかりと根付き、勢いよく元気に育ちます。それは山林や原野を深耕した山の土が茶の木に適しており、病気が来ないということもあるそうです。

何千年、何百年と屋久島の大地に根を張り、貴重な生態系を守り続ける屋久杉。その根が雨を貯めこみ、青々とした川の流れをつくり、海へ注ぎ込みます。天の水を受けた茶の木は、自然肥料を栄養として逞しく育ちます。そして、茶園だけでなく、八・万・寿の三人にも、千年樹の森はゆったりとした時間と清々しい空気を通じて、焦らず、急がず、想いを形にする人として純粋な気持ちを彼らに与えつづけているのです。